を購読しました。 続刊の配信が可能になってから24時間以内に予約注文します。最新刊がリリースされると、予約注文期間中に利用可能な最低価格がデフォルトで設定している支払い方法に請求されます。
「メンバーシップおよび購読」で、支払い方法や端末の更新、続刊のスキップやキャンセルができます。
エラーが発生しました。 エラーのため、お客様の定期購読を処理できませんでした。更新してもう一度やり直してください。

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
ガリヴァー旅行記 イラストレイテッドシリーズ Kindle版
ガリヴァーは十六年と七ヵ月の間、不思議な国々を旅行して来ました。私たちも、彼のあとについて、もう一度、その珍しい国々を廻ってみましょう。
まず一番はじめに、リリパットの国へ来てみると、どうでしょう。うっかり歩けば、足の下に踏みつぶしてしまいそうな小人がうじょうじょしているではありませんか。小人なんか何でもないと侮ると大間違いです。ガリヴァーはあべこべに小人の王様の家来にされてしまいます。(中略)
それから、その次にブロブディンナグ国へ来てみると、ガリヴァーはまず胆をつぶします。今度はガリヴァーの方が小人になっているのです。いくら、ガリヴァーが強そうな振りをしても、自分の国の自慢をしてみても、この国の人から見れば、まるで虫けらのようなものです。(中略)
今度はガリヴァーは飛島へやって来ます。どうもそこには奇妙な人間ばかり住んでいるので、ガリヴァーはうんざりしてしまいます。それから、バルニバービ国の学士院を見物したり、幽霊の国へ行ったり、死なない人間と会ってみたりします。それからガリヴァーははるばる日本へまでやって来ます。東京はまだ江戸といわれていた頃のことで、長崎では踏絵があったりします。
最後にガリヴァーは馬の国へやって来ます。そこには人間そっくりのヤーフといういやらしい家畜がいるので、まずガリヴァーはそれを見てぞっとします。それからフウイヌムたちに会い、そこの言葉をおぼえ、そこの国に馴れてくるにしたがって、ガリヴァーはこの穏やかな理性の国がすっかり気に入ってしまいます。そして人間より馬の方がずっと立派だと思うようになります。(中略)
今からおよそ二百年ばかり前、ジョナサン・スウィフトという人がこれを書いたのです。彼は一六六七年、アイルランドのダブリンに生れました。頭の鋭い、野望家でした。はじめは、ロンドンに出てしきりに政治問題に筆を向け、政党にも加わっていました。生れつき諷刺の才能に恵まれていたので、『書物の戦争』とか『桶物語』とかいう本を書いて、当時の社会を皮肉っていました。しかし、後にはアイルランドに引っ込んで、そこで、教会の副監督をしながら、淋しく暮していたのです。
さて、この『ガリヴァー旅行記』は一七二六年に書き上げられました。ちょうど、彼が五十九の年で、アイルランドに引退してから十四年目のことでした。
痛ましいことに、彼はその後、次第に気が狂ってゆきました。一七四五年、七十七歳で、この世を去りました。
この『ガリヴァー旅行記』は、これまで広く世界中の人々に親しまれてきた本です。大人にも、子供にも、これくらい、よく読まれてきた本は稀です。これからもまだ多くの人々に読まれてゆくことでしょう。
原民喜氏のあとがきより抜粋
イラストレイテッドシリーズ第一弾は、天空の城ラピュタや家畜人ヤプー等にも影響を与えた風刺小説の傑作『ガリヴァー旅行記』の登場です。
SF、奇想、幻想、風刺……18世紀の傑作小説を、原民喜の名訳と、C・E・ブロックの美しい挿絵でお届けいたします。
高解像度の挿絵107点を収録。リフロー型レイアウト。
今回の翻訳本は児童向けに訳された抄訳になります。とはいえ他の完訳本と読み比べて見た限りでは、削っている場面はさほど多くはなく「全体を簡易な言葉で書き直した」原民喜版のガリヴァー旅行記という印象です。
※本書は、昭和26年発行『ガリバー旅行記』を底本にし、
テキストを新字新仮名遣いに改め、新たに図版等を加えて再編集したものです。
著者紹介
ジョナサン・スウィフト(Jonathan Swift)
1667年11月30日―1745年10月19日
アイルランドのダブリンで生まれる。詩人、諷刺作家、随筆家。
1702年、処女作『桶物語』と『書物合戦』を刊行。
1712年、文学・学術界を風刺する『スクリブレルス・クラブ』を設立。
1726年、『船医から始まり後に複数の船の船長となった
レミュエル・ガリヴァーによる、世界の諸僻地への旅行記四篇』
いわゆる『ガリヴァー旅行記』を刊行。作家としての成功を収める。
1745年、アイルランドで死去。
著書
『桶物語』『書物合戦』『ガリヴァー旅行記』『ドレイピア書簡』等。
C・E・ブロック(Charles Edmund Brock)
1870年2月5日―1938年2月28日
イギリスのロンドンで生まれる。画家、挿絵画家。
ジョナサンスウィフトをはじめ、チャールズディケンズ 、
ジェーン・オースティン、ジョージ・エリオット等の挿絵画家として活躍した。
父のヘンリー・マシュー・ブロックも画家である。
1738年、イギリスで死去。
原 民喜(はら・たみき)
1905年11月15日―1951年3月13日
明治38年、広島県幟町で生まれる。詩人、小説家。
大正13年、慶應義塾大学文学部予科に進学。
大正15年、同人誌『春鶯囀』を創刊。
昭和11〜16年、三田文学等に短編小説を多数発表。
昭和22年、『夏の花』を三田文学に発表。同年、第一回水上滝太郎賞を受賞。
昭和24年、小説集『夏の花』を刊行。
昭和26年、死去。
著書
『原民喜戦後全小説』『夏の花・心願の国』 『幼年画』等
まず一番はじめに、リリパットの国へ来てみると、どうでしょう。うっかり歩けば、足の下に踏みつぶしてしまいそうな小人がうじょうじょしているではありませんか。小人なんか何でもないと侮ると大間違いです。ガリヴァーはあべこべに小人の王様の家来にされてしまいます。(中略)
それから、その次にブロブディンナグ国へ来てみると、ガリヴァーはまず胆をつぶします。今度はガリヴァーの方が小人になっているのです。いくら、ガリヴァーが強そうな振りをしても、自分の国の自慢をしてみても、この国の人から見れば、まるで虫けらのようなものです。(中略)
今度はガリヴァーは飛島へやって来ます。どうもそこには奇妙な人間ばかり住んでいるので、ガリヴァーはうんざりしてしまいます。それから、バルニバービ国の学士院を見物したり、幽霊の国へ行ったり、死なない人間と会ってみたりします。それからガリヴァーははるばる日本へまでやって来ます。東京はまだ江戸といわれていた頃のことで、長崎では踏絵があったりします。
最後にガリヴァーは馬の国へやって来ます。そこには人間そっくりのヤーフといういやらしい家畜がいるので、まずガリヴァーはそれを見てぞっとします。それからフウイヌムたちに会い、そこの言葉をおぼえ、そこの国に馴れてくるにしたがって、ガリヴァーはこの穏やかな理性の国がすっかり気に入ってしまいます。そして人間より馬の方がずっと立派だと思うようになります。(中略)
今からおよそ二百年ばかり前、ジョナサン・スウィフトという人がこれを書いたのです。彼は一六六七年、アイルランドのダブリンに生れました。頭の鋭い、野望家でした。はじめは、ロンドンに出てしきりに政治問題に筆を向け、政党にも加わっていました。生れつき諷刺の才能に恵まれていたので、『書物の戦争』とか『桶物語』とかいう本を書いて、当時の社会を皮肉っていました。しかし、後にはアイルランドに引っ込んで、そこで、教会の副監督をしながら、淋しく暮していたのです。
さて、この『ガリヴァー旅行記』は一七二六年に書き上げられました。ちょうど、彼が五十九の年で、アイルランドに引退してから十四年目のことでした。
痛ましいことに、彼はその後、次第に気が狂ってゆきました。一七四五年、七十七歳で、この世を去りました。
この『ガリヴァー旅行記』は、これまで広く世界中の人々に親しまれてきた本です。大人にも、子供にも、これくらい、よく読まれてきた本は稀です。これからもまだ多くの人々に読まれてゆくことでしょう。
原民喜氏のあとがきより抜粋
イラストレイテッドシリーズ第一弾は、天空の城ラピュタや家畜人ヤプー等にも影響を与えた風刺小説の傑作『ガリヴァー旅行記』の登場です。
SF、奇想、幻想、風刺……18世紀の傑作小説を、原民喜の名訳と、C・E・ブロックの美しい挿絵でお届けいたします。
高解像度の挿絵107点を収録。リフロー型レイアウト。
今回の翻訳本は児童向けに訳された抄訳になります。とはいえ他の完訳本と読み比べて見た限りでは、削っている場面はさほど多くはなく「全体を簡易な言葉で書き直した」原民喜版のガリヴァー旅行記という印象です。
※本書は、昭和26年発行『ガリバー旅行記』を底本にし、
テキストを新字新仮名遣いに改め、新たに図版等を加えて再編集したものです。
著者紹介
ジョナサン・スウィフト(Jonathan Swift)
1667年11月30日―1745年10月19日
アイルランドのダブリンで生まれる。詩人、諷刺作家、随筆家。
1702年、処女作『桶物語』と『書物合戦』を刊行。
1712年、文学・学術界を風刺する『スクリブレルス・クラブ』を設立。
1726年、『船医から始まり後に複数の船の船長となった
レミュエル・ガリヴァーによる、世界の諸僻地への旅行記四篇』
いわゆる『ガリヴァー旅行記』を刊行。作家としての成功を収める。
1745年、アイルランドで死去。
著書
『桶物語』『書物合戦』『ガリヴァー旅行記』『ドレイピア書簡』等。
C・E・ブロック(Charles Edmund Brock)
1870年2月5日―1938年2月28日
イギリスのロンドンで生まれる。画家、挿絵画家。
ジョナサンスウィフトをはじめ、チャールズディケンズ 、
ジェーン・オースティン、ジョージ・エリオット等の挿絵画家として活躍した。
父のヘンリー・マシュー・ブロックも画家である。
1738年、イギリスで死去。
原 民喜(はら・たみき)
1905年11月15日―1951年3月13日
明治38年、広島県幟町で生まれる。詩人、小説家。
大正13年、慶應義塾大学文学部予科に進学。
大正15年、同人誌『春鶯囀』を創刊。
昭和11〜16年、三田文学等に短編小説を多数発表。
昭和22年、『夏の花』を三田文学に発表。同年、第一回水上滝太郎賞を受賞。
昭和24年、小説集『夏の花』を刊行。
昭和26年、死去。
著書
『原民喜戦後全小説』『夏の花・心願の国』 『幼年画』等
- 対象読者年齢7 ~ 18 歳
- 言語日本語
- 対象1 - 12
- 発売日2017/5/26
- 販売: Amazon Services International LLC
- Kindle 電子書籍リーダーFire タブレットKindle 無料読書アプリ
Amazon 新生活SALE (Final) 開催中
期間限定!人気商品がお買い得。最大5,000ポイント還元ポイントアップキャンペーン
Amazon 新生活SALE (Final) を今すぐチェック
Amazon 新生活SALE (Final) を今すぐチェック
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- ASIN : B071SJK2RN
- 出版社 : TAPIRUS; 第1版 (2017/5/26)
- 発売日 : 2017/5/26
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 60615 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 342ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 434,050位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 12,985位日本文学研究
- - 13,320位評論・文学研究 (Kindleストア)
- - 56,772位小説・文芸
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
星5つ中5つ
5つのうち5つ
1グローバルレーティング
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。