このガイドでは、Microsoft Word for Mac (バージョン 15) でペーパーバックの原稿を書式設定する手順について説明します。
Microsoft Word for Windows と
Pages for Mac でのペーパーバックの書式設定については、各種ガイドを別途ご覧ください。
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ページ サイズとマージンの設定
まずいくつかの重要な用語について説明します。
- 判型: 印刷される本の幅と高さです。米国のペーパーバックで最も一般的な判型は 15.24 x 22.86 cm (6 x 9 インチ) ですが、他にもいくつかの選択肢があります。
- 裁ち落とし: 裁ち落としとは、画像、背景色、グラフィックスなど、ページに印刷される対象物が出版物の裁断位置からはみ出している場合を指す印刷用語です。これにより、印刷対象物がページの端まではみ出して配置されます。本の印刷時に、上、下、および外側の端から 3.2 mm (0.125 インチ) 切り取ることで、すべてのページが目的の判型どおりに裁断されます。ページ上の印刷対象物がページの端まではみ出して配置されるようにするには、それらの対象物がページの裁断位置から 3.2 mm (0.125 インチ) はみ出している必要があります。本が裁断されたときにページの端に白い縁が残ることを防ぐために、裁ち落としをあらかじめ計算に入れておくことが重要です。具体的な手順では、"裁ち落としあり" と "裁ち落としなし" の本のページ サイズとマージンの設定方法について説明します。裁ち落としについて詳しくは、 印刷オプションのヘルプ ページをご覧ください。
- マージン: すべてのページには、3 つの外側マージン (上、下、横) と 1 つの内側マージン ("のど" とも呼ばれます) があります。マージンは、印刷製本時にテキストが切り落とされることを防ぐために必要です。まずページ サイズを設定してから、マージンを設定するようにします。なぜなら、 必要なマージンのサイズは、ページ数や裁ち落とし要素の有無によって変わるからです。
マージンのサイズについては、以下の表を参照してください。
ページ数 |
内側マージン |
外側マージン (裁ち落としなし) |
外側マージン (裁ち落としあり) |
24 ~ 150 ページ |
9.6 mm (0.375 インチ) |
6.4 mm (0.25 インチ) 以上 |
9.6 mm (0.375 インチ) 以上 |
151 ~ 300 ページ |
12.7 mm (0.5 インチ) |
6.4 mm (0.25 インチ) 以上 |
9.6 mm (0.375 インチ) 以上 |
301 ~ 500 ページ |
15.9 mm (0.625 インチ) |
6.4 mm (0.25 インチ) 以上 |
9.6 mm (0.375 インチ) 以上 |
501 ~ 700 ページ |
19.1 mm (0.75 インチ) |
6.4 mm (0.25 インチ) 以上 |
9.6 mm (0.375 インチ) 以上 |
701 ~ 828 ページ |
22.3 mm (0.875 インチ) |
6.4 mm (0.25 インチ) 以上 |
9.6 mm (0.375 インチ) 以上 |
具体的な手順: ページ サイズとマージンの設定 (裁ち落としなし)
- 「フォーマット」メニューから「文書のレイアウト」を選択します。ダイアログ ボックスが表示されます。「ページ設定」を選択します。ダイアログ ボックスが表示されます。
- 「用紙サイズ」をクリックし、「カスタム サイズを管理」を選択します。本の判型を「幅」と「高さ」のフィールドに入力します。「OK」をクリックします。これにより、
ページのサイズが変更され、ページ数が適宜変更されます。この情報は、マージンの設定に必要です。
- 「フォーマット」メニューから「文書のレイアウト」を選択します。ダイアログ ボックスが表示されます。「複数ページの印刷設定」リストで、「見開きページ」を選択します。
- 本のページ数に応じて、「上」、「下」、「内側」、および「外側」のマージンを入力します。「とじしろ」フィールドは空欄のままにします。「OK」をクリックします。
ヒント: ページ数が変わった場合は、内側マージンのサイズも変える必要があるため、内側マージンの設定を見直してください。
具体的な手順: ページ サイズとマージンの設定 (裁ち落としあり)
- 「フォーマット」メニューから「文書のレイアウト」を選択します。ダイアログ ボックスが表示されます。「ページ設定」を選択します。ダイアログ ボックスが表示されます。
- 「用紙サイズ」をクリックし、「カスタム サイズを管理」を選択します。裁ち落としを追加した判型を「幅」と「高さ」のフィールドに入力します。幅を 3.2 mm (0.125 インチ)、高さを 6.4 mm (0.25 インチ) 大きくします。
たとえば、判型が 15.24 x 22.86 cm (6 x 9 インチ) の場合は、ページ サイズを 15.54 x 23.46 cm (6.125 x 9.25 インチ) に設定します。Microsoft Word では、0.125 インチが四捨五入されて 0.13 インチになる場合がありますが、そのままで問題ありません。
「OK」をクリックします。
- 「フォーマット」メニューから「文書のレイアウト」を選択します。ダイアログ ボックスが表示されます。「余白」で、本のページ数に応じて、「上」、「下」、「内側」、および「外側」のマージンを入力します。
- 「複数ページの印刷設定」リストで、「見開きページ」を選択します。「とじしろ」フィールドは空欄のままにします。「OK」をクリックします。
- このセクションの末尾にある表を参照して、ふさわしいマージンのサイズを確認します。表には、マージン サイズの最小要件が掲載されています。ただし、ヘッダーを含める場合は上下のマージンを 2.5 cm (1 インチ) にし、洗練された紙面にするには外側のマージンを 9.6 mm (0.375 インチ) にすることをお勧めします。
ヒント: ページ数が変わった場合は、内側マージンのサイズも変える必要があるため、内側マージンの設定を見直してください。
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スタイルの変更と見た目の調整
Word のスタイル機能を使用すると、本のフォントや間隔に一貫性を持たせることができます。Microsoft Word にあらかじめ用意されているスタイルを使用することも、スタイルを変更して見た目を調整することもできます。また、スタイルを使用すると本の各部でフォントや間隔などを個別に設定する必要がなくなるので、制作時間を短縮できます。
具体的な手順: スタイルの設定および適用
本文の「標準」スタイルの変更
「標準」スタイルは本の本文テキストに使用します。フォントやフォント サイズに加えて、各段落の配置、段落間の間隔、各段落の最初の行のインデントを指定できます。これらはすべてスタイルで設定できるので、本のジャンルに応じて指定してください。
- 「ホーム」タブで、「標準」スタイルを右クリックし、「変更」を選択します。(右クリック オプションがない場合は、「スタイル」ペインの「書式設定」セクションをクリックし、スタイルを見つけたら、
「スタイルの変更」をクリックします)。
- リストからフォントとフォント サイズを選択します (たとえば、フォント サイズを「10」に設定し、「游ゴシック」フォントを選択します)。
- 「書式」リストをクリックし、「段落」を選択します。ダイアログ ボックスが表示されます。
- ダイアログ ボックスで以下の設定を行います。
- 「全般」で、「配置」を「両端揃え」に設定します。
- 「最初の行」で「字下げ」を選択し、「1 字」に設定します。
- 「間隔」で、「段落前」および「段落後」を「0 行」に設定し、「行間」で「1 行」を選択します。
- 「OK」をクリックします。
本文への「標準」スタイルの適用
- 第 1 章のタイトルの前にカーソルを置き、Shift キーを押し下げたまま Page Down キーを何度か押して、カーソルを文書の末尾まで移動します。
- すべてがハイライトされた状態にします。「ホーム」タブの「スタイル」グループで、「標準」スタイルをクリックします。
ヒント: 選択したフォントのデザインが大きめか (例: Arial)、小さめか (例: Times New Roman) に応じて、
9 ~ 12 ポイントのサイズを選択します。フォント デザインが大きめの場合は 9 ポイントを、
小さめの場合は 12 ポイントをお勧めします。
「見出し 1」スタイルの設定
- 「ホーム」タブで、「見出し 1」スタイルを右クリックし、「変更」を選択します。ダイアログ ボックスが表示されます。(右クリック オプションがない場合は、「スタイル」ペインの「書式設定」セクションをクリックし、スタイルを見つけたら、「スタイルの変更」をクリックします)。
- フォント、フォント サイズ、色を選択し、「中央揃え」を選択します (たとえば、黒、Lucida Sans、24 pt、中央揃えを選択します)。
- 「書式」リストをクリックし、「段落」を選択します。ダイアログ ボックスが表示されます。
- 「最初の行」で、「(なし)」を選択します。
- 「間隔」で、「段落前」および「段落後」を「60 pt」に設定します。これにより、タイトルをページの上部おおよそ 3 分の 1 を占めるように配置し、第 1 段落との間に空きを作ることができます。
- 開いている両方のダイアログ ボックスで「OK」をクリックして、変更内容を保存します。
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章の書式設定 (セクション区切りと章のタイトル)
この手順は非常に重要です。
- セクション区切り: セクション区切りはコンテンツを適切なページから始めるために使用されます。セクション区切りを使用することで、他のセクションに影響を与えることなく、特定のセクションの書式を変更できるようになります。前付と本文の間にはセクション区切りを追加して、セクションの違いを明確にします。また、各章のタイトル ページを新しいページから始めるためにセクション区切りを使用します。
- 章のタイトル: 各章のタイトル ページの書式を設定する場合は、各章のタイトルに「見出し 1」スタイルを適用します。「見出し 1」を適用することで、作品全体のレイアウトが統一されます。また、そのテキストが章のタイトルとして認識され、目次に抽出されるようになります。これについては、手順 9 で説明します。
具体的な手順: セクション区切りの追加
- 前付の末尾にカーソルを置きます。
- 「レイアウト」タブで、「区切り」リストをクリックし、「次のページから開始」を選択します。
- 各章の末尾でこの手順を繰り返します。
具体的な手順: 章のタイトル ページの書式設定
- 第 1 章のタイトルをハイライトします。「ホーム」タブの「スタイル」グループで「見出し 1」をクリックして、章のタイトルにスタイルを適用します。
- 各章のタイトルでこの手順を繰り返します。
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前付の書式設定
前付は、第 1 章の前に配置されるセクションです。一般的に含めるべき要素と省略可能な要素がありますが、要素の基本的な順序は決まっています。前付の要素について詳しくは、こちらのヘルプ ページをご覧ください。
ヒント: 横書きの印刷書籍の場合は、見開きの右側に来るページが奇数ページとなります。これは、1 枚目の用紙が右側に置かれ、オモテ面が上になるからです。表紙のウラ面は、左側のページになります。
具体的な手順: 前付の書式設定
セクション区切りと空白ページの追加
- セクション区切りを使用して必要に応じて前付に空白ページを追加し、ページが正しい位置に配置されるようにします。
- セクション区切りを使用して空白ページを挿入するには、次のようにします。
- 新しい空白ページの次のページの一番上にカーソルを置きます。
- 「レイアウト」タブで、「区切り」リストをクリックし、「次のページから開始」を選択します。
- 目次用のプレースホルダー ページを作成するには、第 1 章の直前にある見開きの右側に空白ページを追加し、「目次」と入力します。
ヒント: スタイルを適用する前に、前付のページの間にセクション区切りが追加されていることを確認します (セクション区切りについては手順 3 を参照)。
前付ページの書式設定
中扉ページ
- タイトルのテキストをハイライトします。「ホーム」タブの「段落」グループで、「中央揃え」を選択します。
- 「フォント」グループで、フォント、フォント サイズ、および色を選択します (たとえば、黒、Lucida Sans、32 pt、中央揃えを選択します)。
- 「段落」グループで、ダイアログ ボックスを起動するボタン (右下の小さな斜め矢印) をクリックします。
- 「最初の行」で、「(なし)」を選択します。
- 「間隔」で、「段落前」を「32 pt」に、「段落後」を「16 pt」に設定します。これにより、本のタイトルをページの上部おおよそ 3 分の 1 を占めるように配置し、第 1 段落との間に空きを作ることができます。
- 「OK」をクリックして、変更内容を保存します。
タイトル ページ
- タイトルの書式を設定するには、同じフォント、サイズ、色、配置、間隔を使用して「中扉ページの書式設定」の手順を繰り返します。
- サブタイトルの書式を設定するには、次のようにします。
- タイトルと同じフォントを選択し、斜体と、やや小さいフォント サイズ (例: 24 pt)、中央揃えを選択します。
- 「段落」グループの「間隔」で、「段落前」および「段落後」を「16 pt」に設定します。
- 著者名の書式を設定するには、次のようにします。
- サブタイトルと同じフォントを選択し、やや小さいフォント サイズ (例: 16 pt) と中央揃えを選択します。
- 「段落」グループの「間隔」で、「段落前」を「16 pt」に、「段落後」を「0」に設定します。
著作権ページ
著作権ページの書式を設定するには、著作権のコンテンツをすべてハイライトします。「ホーム」タブの「段落」グループで、「中央揃え」を選択します。著作権ページがない場合は、以下のようなテンプレートを使用できます。
Copyright © 2019 著者名
All rights reserved.
ISBN-13:
ヒント: 著作権の記号を挿入するには、Ctrl + Alt + C キーを押します。KDP の ISBN を選択した場合は、それが ISBN-13 になります。10 桁の ISBN を使用する場合は、「ISBN-13」を「ISBN」に変更します。
献辞
- 献辞の書式を設定するには、献辞のタイトルに「見出し 1」を適用します。
- 献辞のコンテンツをすべて選択します。「ホーム」タブの「段落」グループで、「中央揃え」を選択します。
目次 (TOC)
目次の追加および書式設定については、手順 9 で説明します。
前書き、謝辞、序文のページ
- これらのページのタイトルに「見出し 1」スタイルを適用します。
- これらのページのコンテンツに「標準」スタイルを適用します。
ヒント: 手順 2 で、すべての章タイトルに使用する「見出し 1」スタイルの設定を変更しました。「見出し 1」スタイルを使用すると、「見出し 1」が関連付けられているテキストがすべて目次に抽出されます (手順 9)。目次に含めたいすべての前付ページで「見出し 1」を使用します。
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ページ番号の追加
本によっては、前付と本文でページ番号のスタイルを変えることがあります (前付はローマ数字にし、本文はアラビア数字にするなど)。異なるページ番号のスタイルを使用するべきかどうかわからない場合は、同じような内容の本を参考にして、読者に好まれるスタイルを検討してください (通常、小説ではこのような方法はとりません)。異なるページ番号のスタイルを使用するには、セクション区切りを使用する必要があります (手順 3 を参照)。
具体的な手順: ページ番号の追加
- 第 1 章の最初のページに移動し、ツールバーの「ページ番号」をクリックします。ダイアログ ボックスが表示されます。
- このダイアログ ボックスで、「位置」と「配置」を適切に設定します。「書式」を選択します。「番号書式」が「1, 2, 3」になっていることを確認して、「連続番号」の「開始番号」を「1」に設定します。
- 「OK」をクリックします。
具体的な手順: 前付へのローマ数字の追加
- 前付の最初のページに移動し、ページの下部をダブルクリックして、「ヘッダー/フッター ツール」の「デザイン」タブを表示します。「ページ番号」をクリックして、「ページ番号の書式設定」を選択します。
- このダイアログ ボックスで、「位置」と「配置」を適切に設定します。「書式」を選択します。
- 「番号書式」を小文字のローマ数字に変更して、「連続番号」を「前のセクションから継続」に設定します。
- 「OK」をクリックします。
- ページ番号が連続して割り当てられるように、すべての前付ページでこの手順を繰り返します。
具体的な手順: ページ番号の削除
デザイン上の都合で前付の特定のページからページ番号を削除することもできます。ただし、Microsoft Word の上級スキルが必要になります。
前付と本文のフッターのリンクの解除
- 第 1 章の最初のページの下部をダブルクリックして、「ヘッダー/フッター ツール」の「デザイン」タブを表示します。
- フッターにカーソルを置くと、「ナビゲーション」グループで「前と同じヘッダー/フッター」がハイライトされています。「前と同じヘッダー/フッター」をクリックして、選択を解除します。
特定の前付ページからのページ番号の削除
特定の前付ページ (例: タイトル ページ、中扉ページ) からページ番号を削除するには、次のようにします。
- ページの下部をダブルクリックして、「ヘッダー/フッター ツール」の「デザイン」タブを表示します。
- 「デザイン」タブの「オプション」グループで、「先頭ページのみ別指定」をクリックします。
ヒント: 個別のページにページ番号を追加してから一部のページ番号を削除する理由がわかりにくいかもしれませんが、ページ番号を掲載しないページでも連続したページ番号が割り当てられるようにするために、この方法をお勧めします。
ページ番号の問題の修正
特定の章やセクションの先頭で、ページ番号が 1 になってしまうことがあります。この問題を修正するには、次のようにします。
- 番号が 1 になっている各ページの下部をダブルクリックして、「ヘッダー/フッター ツール」の「デザイン」タブを表示します。「ページ番号」をクリックして、「ページ番号の書式設定」を選択します。
- ダイアログ ボックスで「連続番号」を「前のセクションから継続」に設定します。
- 「OK」をクリックします。
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ヘッダーの追加 (上級者向け)
本のヘッダーにタイトルと著者名を交互に入れるデザインもよく使用されます。本のコンテンツと前付で異なるヘッダーを指定するには、セクション区切りを使用します (手順 3 を参照)。
具体的な手順: ヘッダーの追加
ヘッダーの追加
- 第 1 章の最初のページに移動し、ページの上部をダブルクリックして、「ヘッダー/フッター ツール」の「デザイン」タブを表示します。
- 「ナビゲーション」グループで、「前と同じヘッダー/フッター」をクリックして選択を解除します (ヘッダーに「前と同じ」と表示されなくなります)。
- 「ヘッダー/フッター ツール」の「デザイン」タブにある「オプション」グループで、「奇数/偶数ページ別指定」の横のチェック ボックスをクリックします。
- 第 1 章の 2 ページ目でも同じ手順を繰り返します。これにより、前付にヘッダーが含まれなくなります。原稿から偶数ページ番号が削除されている場合は、第 1 章の 2 ページ目の下部をダブルクリックし、「ヘッダー/フッター ツール」の「デザイン」タブを表示することで、再度追加できます。 「ページ番号」をクリックし、「ページの下部」を選択して、「番号のみ 2」を選択します。
- 第 1 章の最初のページに移動し、ページの上部をダブルクリックして、「ヘッダー/フッター ツール」の「デザイン」タブを表示します。
- 「ヘッダーとフッター」グループで、「ヘッダー」をクリックして、「空白」を選択します。
- すべての奇数ページに本のタイトルを追加するには、プレースホルダー テキストを選択して、本のタイトルに置き換えます。
- ヘッダーの本のタイトルをハイライトします。「ホーム」タブの「段落」グループで、「中央揃え」を選択します。
- 2 ページ目のヘッダーを選択し、手順 6 ~ 9 を繰り返して、偶数ページに著者名を追加します。
章のタイトル ページからヘッダーとフッターを削除
章のタイトル ページにはヘッダーを含めないことが一般的です。削除する方法は以下のとおりです。
- 章のタイトル ページの上部をダブルクリックして、「ヘッダー/フッター ツール」の「デザイン」タブを表示します。
- 「デザイン」タブの「オプション」グループで、「先頭ページのみ別指定」をクリックします。ヘッダーとフッターが削除されます。
ヒント: 1 つの章のタイトル ページで以上の設定を行ってから (「見出し 1」の適用、第 1 段落、ドロップ キャップ、ヘッダーとフッターの削除)、次の章のタイトル ページに移動すると効率的です。これについては手順 7 で説明します。
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章のタイトル ページの書式設定 (上級者向け)
「第 1 段落」というスタイルを作成し、ドロップ キャップ (一般的には章の先頭文字を大きくする装飾) を使用すると、章のタイトル ページをそれらしい見た目にすることができます。ドロップ キャップを使用する場合は、ドロップ キャップを段落の端に揃えるために、インデントなしの「第 1 段落」スタイルを作成します。
具体的な手順: 章のタイトル ページの書式設定
- 「ホーム」タブの「スタイル」グループで、ダイアログ ボックスを起動するボタン (右下の小さな斜め矢印) をクリックして、「スタイル」オプションを表示します。左下の「新しいスタイル」ボタンをクリックします。
- 新しいスタイルに「第 1 段落」と名前を付けます。「基準にするスタイル」で、「標準」を選択します。
- 「書式」ボタンをクリックし、「段落」を選択します。「インデント」および「間隔」を設定します (たとえば、「最初の行」を「(なし)」に、「段落前」を「54 pt」に設定します)。
- 「OK」をクリックします。
具体的な手順: ドロップ キャップの適用
- 章の第 1 段落をハイライトして、「第 1 段落」スタイルを適用します。
- ドロップ キャップを追加するには、第 1 段落をハイライトしたまま、「挿入」タブに移動します。「テキスト」グループで「ドロップ キャップ」メニューをクリックし、「本文内に表示」を選択します。
- ドロップ キャップを変更するには、「ドロップ キャップ」メニューをクリックし、「ドロップ キャップのオプション」を選択して、「フォント」、「ドロップする行数」、「本文からの距離」を変更します (たとえば、Lucida Sans、ドロップする行数: 3、本文からの距離: 0.05")。
- 各章のタイトル ページに対して上記の手順を繰り返します (たとえば、全部で 12 章ある場合は、12 回この手順を繰り返します)。
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画像の追加 (上級者向け)
この手順では、裁ち落としあり、および裁ち落としなしの本に画像を挿入する方法について説明します。また、画像の配置やスタイル設定についても説明します。画像を挿入する前に、高解像度の画像を用意していることを確認します。
具体的な手順: 画像のサイズと位置の設定 (裁ち落としなし)
- 画像を右クリックして、「レイアウトの詳細設定」を選択します。(右クリック オプションがない場合は、画像を選択して、ツールバーの「画像のフォーマット」をクリックします)。 「位置」をクリックし、「その他のレイアウト オプション」を選択します。「レイアウトの詳細設定」ダイアログ ボックスが表示されます。「サイズ」を選択します。
- ダイアログ ボックスで、「縦横比を固定する」チェック ボックスがオンになっていることを確認します。必要に応じて高さまたは幅を調整して、「OK」をクリックします。
- 画像が 4 方向すべてのマージンの内側におさまっていることを確認します。「レイアウト」タブの「配置」をクリックし、「グリッド線の表示」を選択すると、マージンの位置を示すグリッド線を有効にできます。画像をマージン付近まで大きくする場合は、サイズを適切に計算する必要があります。判型の幅から内側と外側のマージンを減算し、判型の高さから上と下のマージンを減算します。画像サイズは、以下のサイズを超えてはいけません。
- 画像の幅 (裁ち落としなし) = 判型 - 内側マージン - 外側マージン
- 画像の高さ (裁ち落としなし) = 判型 - 上マージン - 下マージン
具体的な手順: 画像のサイズと位置の設定 (裁ち落としあり)
- 裁ち落とし用に画像のサイズを設定するには、画像を右クリックして、「レイアウトの詳細設定」を選択します。ダイアログ ボックスで、「縦横比を固定する」チェック ボックスがオンになっていることを確認し、必要に応じて高さまたは幅を調整して、裁ち落とし分を考慮して画像をページの端まで広げます。「OK」をクリックします。
- 横方向に画像の裁ち落としを設定するには、画像の幅を判型の幅よりも 3.2 mm (0.125 インチ) 大きくします。(たとえば、例として挙げられている本では、画像の幅を 15.54 cm (6.125 インチ) に設定しました)。
- 上下方向に画像の裁ち落としを設定するには、画像の高さを本の判型の高さよりも 6 mm (0.25 インチ) 大きくします (15.24 x 22.86 cm (6 x 9 インチ) の本では、高さを 23.46 cm (9.25 インチ) に設定します)。
- 本文ファイルを KDP にアップロードする前に、「ペーパーバックのコンテンツ」タブの「印刷オプション」セクションで、KDP のペーパーバック オプションの「裁ち落としあり」を選択していることを確認してください。
具体的な手順: 画像の挿入
- 画像を挿入する場所にカーソルを置きます。
- 「挿入」タブで、「画像」をクリックして、目的の画像を探します。「挿入」をクリックして画像を追加します。
- 画像の配置を、文字列の折り返しありにします。これにより、ページ内で画像の位置を調整できるようになります。文字列の折り返しを設定するには、画像をクリックして「図ツール」タブを表示し、「位置」をクリックして、「文字列の折り返し」の下のいずれかのオプションを選択します。
- テキストの折り返しを適用した後、ドラッグ & ドロップで画像の位置を再設定できます。
具体的な手順: 画像のスタイルの設定
- 画像をクリックして、「図ツール」タブを表示します。「文字列の折り返し」グループで、「その他のレイアウト オプション」をクリックし、フレームを選択して画像に適用します。
- 「文字列の折り返し」で、「折り返しの種類と配置」と「文字列との間隔」を選択します。
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目次の作成
すべてのペーパーバックに目次があるわけではありません。目次が必要かどうかわからない場合は、同じような内容の本を参考にして、読者に好まれるスタイルを検討してください。その本を電子書籍の形式でも出版する場合は、ここで目次を作成しておくと時間の節約になります。なぜなら、 Kindle 本では目次が必要になるからです (Amazon は読者の便を考えて、電子書籍では目次を必須としています)。
具体的な手順: 目次の作成
自動作成の目次の追加
- 手順 4 の「セクション区切りと空白ページの追加」のセクションで作成したプレースホルダー ページで、「目次」と入力したテキストをハイライトします。「参考資料」タブで、「目次」をクリックし、「自動作成の目次 2」を選択して、新しい目次を挿入します。
- フォント、サイズ、配置を選択して、目次の見出しの書式を設定します (たとえば、Lucida Sans、24 pt、中央揃えを選択します)。
目次の更新
- 目次を更新するには、目次をクリックして、「参考資料」タブに移動します。
- 「目次」セクションで、「目次の更新」をクリックします。
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校正と PDF へのエクスポート
書式の設定が終わったら、最終的な確認を行って設定を調整し、KDP Web サイトにファイルをアップロードできる状態であることを確認します。
具体的な手順: 校正とエクスポート
段落記号の有効化
「ホーム」タブで段落の記号をクリックして、非表示になっている書式設定用の記号を有効にします。文書を下にスクロールして、スペースの問題がないかを確認します。
フォントの埋め込み
- フォントを埋め込むには、「ファイル」タブで「オプション」をクリックし、「保存」アイコンを選択します。
- 「フォントの埋め込み」セクションまでスクロールし、「ファイルにフォントを埋め込む」オプションをオンにします。他のオプションのチェック ボックスはオフにします。
圧縮の無効化
- 「Word」タブで、「設定」をクリックし、「編集」アイコンを選択し、「画像のサイズと品質」セクションまでスクロールします。
- 「ファイル内のイメージを圧縮しない」チェック ボックスをオンにします。
- 「既定の解像度」を 330 ppi に変更します。
- 「OK」をクリックして、変更内容を保存します。
PDF へのエクスポート
PDF としてエクスポートするには、「ファイル」タブに移動し、「エクスポート」をクリックして、「エクスポート形式」の「PDF」をクリックします。
これで、本文ファイルの書式設定が完了しました。 KDP にアップロードするには、「本棚」に移動します。
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