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ペーパーバックのフォーマット問題の修正
出版者が提出する本に対しては、Amazon の品質基準を満たしているかを確認するために、2 種類の審査が実施されます。
- 自動チェック: 出版者が本を設定し、ファイルをアップロードする際に、印刷プレビューアー ツールによって、本の提出前に修正すべきエラーがチェックされます。プレビューアーで修正が必要なフォーマットの問題が見つかった場合は、元のプログラムでファイルを更新して必要な変更を行い、新しい PDF を作成してアカウントにアップロードする必要があります。印刷プレビューアーでスキャンされる主なフォーマットのチェックには、マージン、表紙のサイズ、フォントなどがあります。また、印刷プレビューアーでは、テキストがマージン内に収まるように縮尺調整またはリフローすることで、問題の修正が試行されます。印刷プレビューアーでは、ファイルの構造がチェックされます。そのため、原稿のページを目で見ただけではわかりづらい書式のエラーも報告されることがあります。
- 手動チェック: 出版者が本を提出すると、その本の本文ファイルと表紙ファイルが Amazon の審査チームによって手動でチェックされます。問題が見つかった場合は、修正すべき点を記したメールが送信されます。
注: ISBN または出版社名に問題がある場合、その問題を解決する方法について詳しくは、ヘルプ ページ「国際標準図書番号 (ISBN)」をご覧ください。
ページ サイズを更新するには
ページ サイズの更新、マージンの確認、裁ち落とし画像の確認が終わったら、修正版のファイルを PDF として保存し、ファイルを再アップロードします。
ページに背景色またはグラフィックが使用されており、印刷プレビューアーにマージン エラーが表示される場合、まず「裁ち落とし設定」オプションを「裁ち落とし」に変更し、「判型と裁ち落とし」セクションも確認します。
削除し忘れた空白のテキスト ボックスやアート ボックスなど、非表示または空の要素がページに含まれている場合は、アップロードする前に削除してください。
最適な結果を得るには、完成した原稿ファイルを、フォントを埋め込んだ PDF として保存し、出版用に提出します。
ページ設定の問題を修正するには
この問題を修正するには、以下を確認します。
判型と裁ち落とし
判型またはページ サイズの選択が誤っている場合や、 画像の裁ち落とし部分が仕上がり線の外まで十分に広がっていない場合は、次の操作を行います。ページ サイズを更新するには
- オリジナルの Word ファイルを開きます。
- 「レイアウト」タブの「ページ設定」セクションで、「サイズ」をクリックします。
- 「その他の用紙サイズ」を選択します。ダイアログ ボックスが表示されます。
- 本の判型に従って、ページの幅と高さを設定します。本に裁ち落としがある場合は、幅を 3.2 mm (0.125 インチ)、高さを 6.4 mm (0.25 インチ) 大きくします。たとえば、判型が 15.24 x 22.86 cm (6 x 9 インチ) の場合は、ページ サイズを 15.54 x 23.46 cm (6.125 x 9.25 インチ) に設定します。本の寸法の計算には、計算ツールをご利用ください。
- 必要に応じて裁ち落としを含む本の判型を「幅」と「高さ」のフィールドに入力します。
- 「OK」をクリックします。
ページ サイズの更新、マージンの確認、裁ち落とし画像の確認が終わったら、修正版のファイルを PDF として保存し、ファイルを再アップロードします。
外側マージンと内側マージン
コンテンツがマージンの外にはみ出している場合や、 内側 (のど側) マージンまで広がっている場合は、以下のようにします。ページに背景色またはグラフィックが使用されており、印刷プレビューアーにマージン エラーが表示される場合、まず「裁ち落とし設定」オプションを「裁ち落とし」に変更し、「判型と裁ち落とし」セクションも確認します。
- オリジナルのファイルを開きます。マージンの外にはみ出しているコンテンツの位置を修正するか、手順 2 に進んでマージンの設定を修正します。
- 「レイアウト」タブの「ページ設定」セクションで、「余白」をクリックします。
- 「ユーザー設定の余白」を選択します。ダイアログ ボックスが表示されます。
- 「ページ設定」セクションの「複数ページの印刷設定」で、ドロップダウン メニューから「見開きページ」を選択します。
- 「プレビュー」セクションの「設定対象」で、ドロップダウン メニューから「文書全体」を選択します。
- 本のページ数*および裁ち落としが含まれているかどうかに応じて、上、下、内側、外側のマージンを入力し (マージンの要件を参照)、「OK」をクリックします。
- 修正したファイルを KDP にアップロードします。
テキスト ボックス、スペース、非表示の文字
ページでテキストの裁ち落としを行うことはできないため、すべてのテキストはマージン内に収める必要があります。 印刷プレビューアーでは、テキストがその場所に表示されていない場合に、マージンの外にはみ出しているとしてテキストにフラグが設定されることがあります。この問題は、表示されるテキスト文字または非表示のテキスト文字、またはスペースが意図せずにマージンの外にはみ出している場合に発生する可能性があります。斜体テキスト、非表示のスペースなど、2 つの共通例を以下に示します。例 1: プレーンテキストと斜体テキスト
"プレーンテキストを表示するテキスト ボックス" という以下の画像では、マージンが 9.53 mm (0.375 インチ) のテキスト ボックスにテキストが表示され、すべてのテキストがボックス内に完全に収まっています。ただし、"斜体テキストを表示するテキスト ボックス" に表示されるように、テキストが同じフォントの斜体に変更わると、フォントの文字の一部がテキスト ボックスの外とマージンの外にややはみ出し、これによって印刷プレビューアーでエラーが発生します。 マージンを設定するときは、テキスト ボックスからはみ出す可能性があるテキストを補正するために、必要な最小サイズよりもやや大きくすることをお勧めします。プレーンテキストを表示するテキスト ボックス | 斜体テキストを表示するテキスト ボックス | |
例 2: 非表示のスペース
"ノーマル ビューで表示するテキスト ボックス" という以下の画像では、テキスト ボックス内のテキストがマージンの外にページの端まではみ出しています。ノーマル ビューでは、すべてのテキストがマージン領域内に収まっているように見えます。ただし、"すべてのテキストを強調表示して表示するテキスト ボックス" に表示されるように、同じテキストを強調表示すると、各行にマージンの外にはみ出す一連のスペースが含まれていることがわかります。マージンの外にはみ出しているスペースはテキスト文字と見なされるため、印刷プレビューアーでエラーが発生します。ノーマル ビューで表示するテキスト ボックス | すべてのテキストを強調表示して表示するテキスト ボックス | |
縮尺調整の課題
プレビューアーでファイルのマージンまたは判型が修正されると、ページ上のすべてのコンテンツを特定するために各ページがスキャンされ、必要なマージン サイズ内に収まるように縮小されます。ページの縮尺調整が他のページと異なる場合は、通常、上記のセクションで説明した非表示の文字、スペース、またはテキスト ボックスが原因です。ファイル内のこれらのオブジェクトを特定するには、以下をお試しください。- オリジナルのファイルで作業中のページに移動して、そのページの任意の場所をクリックし、CTRL + A を押して、ページ内のすべてのコンテンツを選択します。これにより、ファイル内のすべてのオブジェクトが強調表示され、意図的ではないオブジェクトを視覚的に識別できます。
- 本文ファイルが Microsoft Word で作成された場合は、非表示のオブジェクトを含むすべての文字オブジェクトと書式設定記号を表示できます。これを行うには、「ホーム」リボンに移動し、「段落」セクションで段落記号 (“¶”) をクリックして、すべての文字を表示します (または、CTRL + SHIFT + 8 を押してこの機能を切り替えることもできます)。
- 同様に、Microsoft Word でテキストに適用されているすべての書式設定を確認するには、テキストを強調表示し、CTRL + F1 を押して「書式の詳細設定」を実行します。 これは、意図したスタイルを上書きするテキストに適用されているスタイルや書式設定を表示する場合に有用です。
削除し忘れた空白のテキスト ボックスやアート ボックスなど、非表示または空の要素がページに含まれている場合は、アップロードする前に削除してください。
画像の解像度
最適な結果を得るには、解像度の高い画像を使用します。300 ドット/インチ (DPI) 以上の画像をお勧めします。本に高解像度の画像を追加するためのヒントを以下に示します。- 画像はオリジナルのサイズで挿入する: ファイルに画像を追加するときは、カット & ペーストではなく、画像を挿入します。挿入した後に画像を拡大しないでください。拡大すると、解像度が低下します。画像を挿入するには、以下のようにします。
- 「挿入」タブに移動します。
- 「図」セクションで、「画像」をクリックします。
- コンピューターからファイルを選択して、「挿入」をクリックします。
- デバイスの設定を確認する: ほとんどのカメラやスキャナーには、高解像度の設定が用意されています。カメラやスキャナーを使用する前に、高解像度に設定されていることを確認してください。
- 画像の圧縮を無効にする: ファイル サイズを小さくするために、Word では画像を圧縮する設定になっています。この設定を変更するには、次の操作を行います。
- 「ファイル」タブに移動し、「オプション」をクリックします。
- 「詳細設定」の「イメージのサイズと画質」セクションに移動します。
- 「ファイル内のイメージを圧縮しない」チェック ボックスをオンにします。
- 画像の解像度を確認する: 画像が高解像度かどうかわからない場合は、画像の詳細情報を確認し、DPI を計算します。
- 画像ファイルを右クリックして、「プロパティ」を選択します。
- 表示されるウィンドウの「詳細」タブをクリックします。
- 「イメージ」ヘッダーでピクセル数を確認します。
- ピクセル数を、画像のサイズで除算します。たとえば、画像のピクセル数が 1,200 x 1,800 で、サイズが 4 x 6 インチとします。この場合、画像は 300 DPI となります。
本の詳細情報
本文および表紙のファイルの情報が、本の設定時に入力した本の詳細情報 (タイトル、著者名、ISBN、出版社名、言語など) と正確に一致することを確認します。- 入力した本の詳細情報と、原稿と表紙の情報を比較します。
- 軽微な差異もすべて修正してください (例: 著者名が本の詳細情報では「John T. Smith」となっているのに、タイトル ページでは「J.T. Smith」となっているなど)。
- 本の詳細情報が掲載されるすべての場所 (著作権ページ、ヘッダーなど) を確認してください。
- 本の詳細情報を更新するか、修正したファイルを KDP にアップロードします。
フォント
出版用に提出されるすべての本文と表紙のファイルにすべてのフォントを完全に埋め込んでおく必要があります。フォントがオリジナルのファイル内に完全に埋め込まれていても、アップロード後にプレビューアーでフォントが埋め込まれていないというエラーが表示される場合は、フォントによってはフォントの商用利用が認められていない可能性があります。その場合、埋め込みと印刷ができなくなります。最適な結果を得るには、完成した原稿ファイルを、フォントを埋め込んだ PDF として保存し、出版用に提出します。
- 「ファイル」タブに移動し、「オプション」を選択します。
- 「保存」タブで、「ファイルにフォントを埋め込む」チェック ボックスをオンにします。
- 「文書で使用されている文字だけを埋め込む」チェック ボックスと「標準システム フォントは埋め込まない」チェック ボックスがオフになっていることを確認してください。
- 「OK」をクリックします。フォントを埋め込むことで、ファイルで使用されているフォントを適切に印刷するための情報を印刷機に提供できます。これにより、本が意図したとおりに印刷されます。
- 「ファイル」タブに戻り、「名前を付けて保存」を選択します。
- コンピューター上の場所を選択します。
- 「ファイルの種類」ドロップダウン メニューで、「PDF」を選択し、「保存」をクリックします。
- ファイルを再提出します。
白紙のページ
快適な読書体験を提供するために、原稿ファイルの最初および途中に 5 ページ以上の連続する白紙を入れてはなりません。また、原稿ファイルの最後に 11 ページ以上の連続する白紙を入れてはなりません。問題を修正するには、次の操作を行います。- オリジナルのファイルを開きます。
- 余分な白紙を削除します。
- 修正したファイルを再提出します。
ページ番号
ページ番号が連番になっていることを確認します。ページ番号が連番になっていない場合は、ページの抜けや順序の間違いが発生している可能性があります。このような問題は、印刷製本時の問題や遅延、または返品につながります。- 左から右に読む本: 左ページに偶数、右ページに奇数。
- 右から左に読む本: 左ページに奇数、右ページに偶数。
ページ設定の問題を修正するには
- オリジナルのファイルを開きます。
- ページ番号が第 1 章のページから始まるように、前付の末尾にセクション区切りを挿入します。セクション区切りを挿入するには、「レイアウト」タブに移動します。「ページ設定」セクションで「区切り」をクリックし、「セクション区切り - 次のページから開始」を選択します。
- 第 1 章のページに移動します。
- ページ番号をどこに追加したいかに応じて、ヘッダーまたはフッターをダブルクリックします。「デザイン」タブが表示されます。
- 「ナビゲーション」セクションで、「前と同じヘッダー/フッター」をクリックします。これにより、タイトル ページ、著作権ページ、および目次にはページ番号が表示されなくなります。
- 「ヘッダーとフッター」セクションで、「ページ番号」をクリックし、ページ番号を表示する場所を選択します。
- 修正したファイルを再提出します。
テンプレート コンテンツ
テンプレートを使用した場合は、すべてのプレースホルダー テキストを適切な情報に置き換えるか、削除したことを確認します。- オリジナルのファイルを開きます。
- 前付 (目次、著作権ページなど)、ヘッダー、フッターに目を通し、プレースホルダー テキストが残っていないかを確認します。
- すべてのプレースホルダー テキストを適切な情報に置き換えるか、削除します。
- 修正したファイルを再提出します。
プレースホルダー テキスト |
場所 |
本のタイトル |
著作権ページ、ページ 1、ヘッダー |
著者名 |
著作権ページ、ページ 1、ヘッダー |
ここにテキストを挿入してください |
タイトル/中扉ページ |
献辞 |
本文テキスト |
目次 |
本文テキスト |
謝辞 / ここに謝辞のテキストを挿入してください |
本文テキスト |
章タイトル / ここに第 x 章のテキストを挿入してください |
本文テキスト |
著者について / ここに著者略歴のテキストを挿入してください |
本文テキスト |
ここに第 1 章のテキストを挿入してください |
本文テキスト |
テキストを入力してください |
ヘッダー/フッター |
ここに入力してください |
タイトル/中扉ページ |
プレースホルダー テキスト |
ページ 1 |
スペイン語のテンプレートのみ |
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Titulo del libro |
ヘッダー/フッター |
Nomber del author |
著作権ページ |
フランス語のテンプレートのみ |
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Titre du livre |
ヘッダー/フッター |
ドイツ語のテンプレートのみ |
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Buchtitel |
ヘッダー/フッター |
判読できないテキスト
読者の読みやすさを考え、テキストは大きく、明瞭にする必要があります。テキストを判読可能にするには、以下の点を守ってください。- フォントの大きさを 7 ポイント以上にする
- テキストが他の要素で隠れないようにする
- テキストが背景に紛れないようにする
- 原稿
- 原稿中のテキストを含む画像
- 表紙
- オリジナルのファイルを開きます。
- テキストのサイズ、配置、カラーを更新して、読めることを確認します。
- 修正したファイルを KDP にアップロードします。
表紙および背表紙のテキスト
表紙ファイルに複数のページが含まれていた場合
- オリジナルのファイルを開きます。
- 表表紙、背表紙、裏表紙を含め、表紙全体が 1 ページに収まるようにします。
- 修正したファイルを再提出します。
本が 79 ページ未満なので背表紙にテキストを掲載できない場合
- オリジナルのファイルを開きます。
- 背表紙のテキストを削除します。
- 修正したファイルを再提出します。
表紙のサイズ
表紙ファイルは、裁ち落としありの PDF サイズで、周辺の余白やトンボは含めないようにする必要があります。ファイル サイズの寸法が適切ではない場合、印刷プレビューアーでは不一致が認識され、承認されません。この問題を修正するには、以下を確認します。
- 表紙計算ツールとテンプレート生成ツールに従って、ファイルの幅と高さを全表紙のサイズに設定します。
- 表紙ファイルの端に余白がないようにしてください。空白があると、裁ち落としでエラーが発生することがあります。
- ページの端まではみ出させるすべての画像または背景は、仕上がり線から 3.2 mm (0.125 インチ) はみ出させる必要があります。これを行わない場合は、拒否されます。
- ページの端まではみ出させない画像またはグラフィックは、セーフ ゾーン内に収まるようにする必要があります。セーフ ゾーンは、プレビューアーで赤の破線で表されます。
- テキストはすべてセーフ ゾーン内に収まる必要があります。
透過オブジェクト
PDF ファイルの作成時は、透過オブジェクトとレイヤーが結合されていることを確認します。ファイルが作成され、コンテンツが他のコンテンツの上に配置されると、透過オブジェクトが発生することがあります。デザイン プログラムを使用している場合、このコンテンツは別のレイヤーに配置されます。レイヤーと透過オブジェクトが結合されていない場合、アップロード時、そして後で印刷製本時にエラーが発生する可能性があります。ネイティブ ファイルの編集時は、すべてのレイヤーと透過オブジェクトが結合され、処理中もコンテンツがページに配置される順序は同じままで、何も移動しないことを確認してください。モアレ パターン
モアレ パターンは、一連の線または点が別の線または点の上に重ね合わされ、このとき 1 つの一連のサイズ、角度、またはスペースが若干異なっている場合に発生する視覚的効果です。これにより、画像の表示に干渉が生じます。モアレが発生する一般的な原因を以下に示します。- 新聞や雑誌などの印刷物からスキャンした写真の使用
- さまざまな角度やサイズの重複トーン/ハーフトーン、特に点または線を使用したものの使用
- すでに圧縮またはダウンサンプリングされた画像へのトーンの追加
マンガ/コミックの本でモアレを回避するには:
- 解像度が 600 DPI 以上の画像を利用する
- 角度、サイズ、スペースが異なるトーンを重ね合わせない
- 点 (ハーフトーン) を使用する際はアンチエイリアスを削除し、K 値を 100% に設定する
- 網点が完全な円であることを確認する
- ひし形の網点の角度を 45 度に設定する
- 多すぎる線を使用しない。60 ~ 70 を推奨
- 浅色は使用しない
- グレーの背景にトーンを使用しない